褒めて伸ばす


みなさんは、悪いことをする人としない人の違いはなんだと思いますか?
人は「自分は〇〇な人だ」と思っていたら、その「〇〇な人」にふさわしい言動をするものです。

 

「私はすごくいい人です」と思っていて、そういう自分を尊敬していれば、悪いことをする前にブレーキがかかります。
「私はいい人間だから、そんなことをしないよ」と。

 

ふだんから「私は困っている人を助けたい」と思っていれば、実際に困っている人がいれば助けようとします。
もし他人から「あなたは優しい人だ」と言われることがあるとしたら、その人はあなたの言動を見てそう言っているわけです。
そして、その言動を引き出しているのは、「自分は優しい人」という「自分の内にあるイメージ」なんです。

 

でも、心のどこかで自分のことを尊敬できず、「私は悪いことをする人だ」「悪い人だ」と思っていたら、悪いことに対してブレーキがかからないのです。
そういう人は「私は悪い人だから、悪いことをやってしまうのは仕方がない」「悪い人なんだから、悪いことをやってもいいよ」となるのです。

 

自分を尊敬できないのは苦しいことです。
では、自分を尊敬できるようになるにはどうしたらよいのでしょう?

 

まず「私はこういう人間です」と決めてください。
例えば、「私はヨギー(ヨガをする人)です」と決めたとします。
すると、ヨギーらしい行動をしなければいけないと考えますから、「ヤマ」や「ニヤマ」といった規則を守ろう、と思います。

 

この、「自分で決める」ということが、とても重要なんですね。
嘘をついてしまいそうなとき、誰かにバレるかどうかを考える前に、「自分はヨギーだから、嘘をついてはいけないよね」と自制するようになるからです。
そうすると、嘘をつきたい場面でも、正直に言うと自分の損になることがわかっていたとしても、「嘘をつかなかった自分」をあなたは「立派だね」「正直に言ったね」と褒めることができます。
そうやっているうちに、自分で自分を尊敬できるようになっていくのです。

 

「自分は心のきれいな人だよ」「きれいな感情を持っているヨギーだよ」と【自分で決めて、その通りに行動し、行動できた自分を褒めてあげる】。
それを繰り返していると、人間はどんどん成長していきます。
成長する私を見て、他人も私を尊敬するようになっていく。
尊敬されると、「尊敬される自分でいよう」と自分を戒めて行動するので、もっともっと尊敬されるようになっていくのです。

 

「褒めて伸ばす」という言葉がありますが、あなた自身にも当てはまるのですよ。
自分自身を褒めて伸ばしましょう。

 

ヨガ八支則の教え、ニヤマの一つである「シャウチャー」は「清浄」という意味で、自分自身を清潔にしたり、身の周りを整える大切さについて、前にお話ししました。
シャウチャーには「心をきれいに保つ」という意味もあります。
もし、悪い感情が浮かんできたとしても、ポジティブに受け止めたり、良い方向に考えたりすることで、心をきれいに保つことができます。

 

自分の内に、自分に対して、よいイメージを持つこと。
それがスタートですよ。

 

yogi vini