ヨガ八支則 2段階目ニヤマの規則「サントーシャ」

 

ニヤマというのは八支則の中の「個人的に、守るべき規則」。
その中のひとつ、「サントーシャ(足るを知る)」は、私たちヨガを極めようとしている者にとって「いま、持っているものに満足して生きていく」という修行です。

 

この「いま」というのが大切です。

 

あなたは将来のために何かを集めておく癖はありませんか?
「将来」のためにやることに必死になり過ぎると、「いま」生きていくためにやることを忘れてしまいます。
将来のためにいろいろなものを集めている人は、将来に不安がある人です。
〇〇がもし、足りなかったら(なかったら)困るから、いまから集めておこう、というわけです。

 

けれど、将来のためにいくら集めても、キリがないのですよ。
将来に不安を感じて集めているということは、「将来」がある間はずっとそうしなければいけない。

 

私たちが生きている間、その「将来」はなくならないのです。

 

将来に不安を感じて集めている人たちは、自分が死んだあと、お墓のことまで考え始めます。
それが「将来」の最終地点だからです。
お墓だけでなく、自分が死んだあとに自分の子どもが困らないように考えてしまう。
死んでやっと自分の将来がなくなるのに、子どもや孫の将来まで考え始めたら本当にキリがありません。

 

将来のために何かを集めている人たちは、ずっとずっと、将来に対する不安と戦い続けなければならないのです。
それよりは、将来に対する不安や怖さをなくしたほうがいいと思いませんか?

 

怖さをなくすには、【将来はどうしても変わるのだ】ということを理解すればいいのです。

 

皆さんは、自分の足や腕がなくなると考えることはありませんよね?
足や腕があって当然。そう思っていますよね。
私もそうです。
そうして、いまの健康や幸せな環境に感謝することを忘れてしまいがちです。
でも、ずっと元気な身体のまま生きていきたいと思っていても、予想もつかない事件や事故、災害に遭ってしまうことだってあるのです。

 

日本では地震を予測する研究が盛んですが、東日本大震災では地震や津波を予想できなかった。長年、データを集めて分析し、将来の地震の予測をしてきたのに…
またいつか大地震がくると言われているので、私たちは普通に生活していても、どこかに不安を抱えています。
地震はいつ来るだろう、もう来るかも、と思っている。
将来に対して、ずっと不安を持っている状態です。

 

誰にも訪れる「年を取る」ということについても、同じように不安を抱えています。
お金がなくなるかもしれない、働けなくなるかもしれない、病気になるかもしれない。
その不安があるから、あれこれと対策を考えます。
地震に対する不安があるから、地震保険をかける。
年を取ってお金がなくなる不安があるから、貯金する。
何かのときの備えにと、金融商品を購入したりする。
いまを生きるより、将来を守ろうとしてしまうのです。

 

私たちは個人の力では将来を守ることができないんです。

 

でも、自分の力で守れない将来なら、何が起こってもそのままを受け止めるようになればよいのです。

 

いま持っているものにすごく満足しているし、すごく幸せだけど、
【これらがなくなったとしても、私は何も変わらない】。
そう思えるように、あなた自身をコントロールすればいいのです。

 

いま持っている車がとっても大事で大好きだけど、この車がもし、なくなっても私は生きていける。
この人のことが大好きだけど、この人と別れても私は生きていける。
そういう自信をつければいいんです。

 

将来は「いま」の繰り返しです。
いま、サントーシャを守り続けていれば、どんな将来も受け入れることができると私は思います。

 

yogi vini