ヨガ八支則 2段階目ニヤマの規則「イーシュヴァラ・プラニダーナ」


八支則の「ニヤマ(個人的に、守るべき規則)」で、その最後の規則は「イーシュヴァラ・プラニダーナ」です。

 

どういう意味かという説明はちょっとあとに置いておいて――。
私たち人間はいろんな努力をしたり、いろんなことを考えて行動したりしますが、どれだけ頑張っても、思い通りにならないこともあります。
頑張ったのに、嫌なことばかり起きることだってあります。

 

例えば、ですが――道を歩いていて事故にあったとき、あなたは「なんでこんなところを歩いたんだろう」「なんで周りに気を配っていなかったんだろう」と自分を責めたりしませんか?

 

私たちは「あんなことをしなければよかった」「あそこに行かなかったらよかった」「こうすればよかった」と自分を責めてしまいがちです。
自分だけでなく、「あなたがああ言ったからこうしたのに」と他人を責めることもありますよね?
なぜこんなふうになるのかというと、人間は自分や他人に責任を持たせたがる生き物だからです。悪いことを起こした原因がどこかにある、と思っておきたいのです。

 

でも、そんなふうに悪いことが起きたときに責任を全部引き受けないでください。他人に責任を押し付けないでください。
責任を持たせること、原因を決めつけることで、自分や他人を苦しませているのですから。

 

イーシュヴァラは「神さま」、プラニダーナは「すべて」。
「イーシュヴァラ・プラニダーナ」とは「神さまの意思がすべて」という意味になります。
つまり、すべての出来事は神さまの意思で起きるのだから、自分の考えや行動を超えた出来事が起こるのも当たり前なのです。

 

これは別に、神さまにすべての責任を押し付けろ、という意味ではありませんよ。
自分や他人を責めるのではなく、一旦、「これは神さまの意思だから仕方がない」と距離を置いてみましょう、ということです。
起こってしまった出来事しか見えていなかったあなたも、そう思うことで全体を見る余裕ができ、冷静に「どうすればいいか」を判断できるのではないでしょうか?

 

【この世界は、あなたの力で動いているわけではない】――そう考えると、気持ちが楽になりませんか?
きっと、今あなたが悩んでいることや苦しんでいることも、少し違った見え方をするかもしれませんよ。

 

yogi vini