幸せとは

 

ヨガ教室で生徒さんに「幸せになりたい人ー?!」と尋ねると、全員が「はーい!」と手を挙げます。
「不幸になりたい人は?」と尋ねると、誰も手を挙げません。
幸せになりたい。不幸は避けたい。――みんな、そう思っているのです。

では、幸せとはなんでしょう?

「美味しいものを食べると幸せな気持ちになります」という生徒さんがいました。

でも、それを三日間、食べ続けるとどうなるでしょう?
味は変わらないのに、三日目になると初めて食べたときのような幸せを感じられなくなるのではないでしょうか。
しばらく食べたくない、とさえ思うかもしれません。
それと同じで、【幸せな状態もずっと続くと「当たり前」に変わってしまい、幸せではなくなってしまう】のです。

もう一つ、例え話をしますね。

私たちは当たり前のように両手を使っていますが、病気や事故が原因で、右手が麻痺してしまったとしたら ―両手が使えなくなった私は、なんて不幸なんだ…と嘆くでしょう。
それが、医療の進歩で麻痺が治り、またその右手が使えるようになったら ―あなたはきっと両手を使える喜びを感じるはずです。
当たり前に思っていたことが、右手が使えなくなるという不幸を経験して、幸せに変わりました。

これは、不幸を経験していなければ、気づかなかった幸せなのです。

先ほどの美味しいものもそうですよね。
美味しいものを食べない期間(不幸)があるから、その美味しいものを再び食べたとき、その幸せを噛みしめることができる―。

幸せと不幸は表裏一体なのです。

不幸があるから、幸せがある。幸せがあるから、不幸がある。
対立しあうもの同士で成り立つ、陰と陽の考え方と似ていますね。
だから、不幸を怖がったり避けたりしないでください。不幸をしっかり受け止めることができれば、次にくる幸せをしっかり味わうことができるのです。

yogi vini