ヨガ八支則 1段階目ヤマの規則「アヒンサー」

 

八支則の1段階目「ヤマ(してはいけない規則)」の二つ目は「アヒンサー」。
「暴力をふるわない」という意味です。

 

暴力といっても、人を殴るなどの直接的なことだけではありません。
相手を傷つけることを言う、相手がしてほしくないことをする――これも暴力です。
「傷つけたり、苦痛を与えたり」ということは、言葉や行いでもできてしまうのです。

 

自分自身の言動を振り返ってみて、私も含めて、「私はいままで、人を傷つけたことがない」と言い切れる人はいないのではないでしょうか。

 

自分の意見や主張を守るために、相手の意見を攻撃してやりこめる・・・
自分のプライドを守り、行動を正当化するために、相手の落ち度を責める・・・
人の意見を攻撃したり、人の落ち度を非難したり――無意識でやってしまうことも多いと思います。

 

では、私たちはなぜ、人を傷つけてしまうのでしょうか?

 

動物の行動を考えるとわかりやすいかもしれませんね。動物は生命が脅かされたり、子どもの危険を察したりすると、攻撃します。
私たちも、「恐怖」を感じて暴力を振るうのです。

 

命や身体、プライドや財産、大事な人や物といった「何か」を失うかもしれないとき、私たちは恐怖を感じます。
それらを守るために、相手を傷つけるようなことをしてしまうのです。

 

自分が何を守ろうとしているのか、何を失うことに恐怖を感じているのか。
「アヒンサー(暴力をふるわない)」を意識すれば、自分の心を考えることができます。
「サッティア(嘘をつかない)」と同様に、「アヒンサー(暴力をふるわない)」も、それを意識することで、自分が何に執着しているのかを知ることができるのです。

 

自分の言動は人を傷つけてはいないだろうか。なぜ、傷つけるようなことをしてしまったのだろうか。何を守ろうとしたのだろうか・・・
時にはそうやって振り返ってみてください。心の動きをたどってみると、思いがけない気づきがあるかもしれません。

 
 
 

yogi vini