ヨガ八支則 5段階目「プラティアーハーラ」

 
ヨガ八支則の5番目の段階は「プラティアーハーラ(感のコントロール)」です。

 

明日は試験だから勉強しよう、と思っているときに、隣の部屋からテレビの声が聞こえてくる。見たいのは教科書だけなのに、耳がいろいろな情報を入れてしまい、集中できなくなることはありませんか?

 

目の前の人と話をしているのに、他の席のお喋りが耳に入り、会話に集中できなかったことはありませんか?

 

耳が他の情報まで仕入れてしまい、集中できない、というのはよくあることです。
だから、聞きたいものだけを聞く、見たいものだけを見るというふうに、意識的にコントロールできると、6番目のダーラナー(集中)の土台を作ることができますよね。

 

でも、もし私Viniが「いまからは、目で見ることだけに集中します。耳は何も聞こえない、ということにします」と言ったとしても、それはちょっと難しい。

 

そんな目や耳から入ってくる刺激に反応してしまう「感」をコントロールするためにはどうしたらいいか?

 

それには、外に向いている五感などの感を、内向きにすればいいのです。
暗闇であそこを見たい、と思ったときに、ロウソクの灯りをそこに向けますね。
そのように、外ではなく内向きに、意識というロウソクを向けるのです。

 

意識を内向きにする、といっても簡単ではありません。
瞑想をしているときに、いろんな感情や記憶が浮かんでくることがありませんか?
私たちは一日のうちでも、たくさんのことを考え、感じます。
どんなことを考えたか、感じたか……書き出してみようと思ってもムリなぐらい、たくさんのことを感じているのです。

 
 

感をコントロールし、意識を内向きにするために、今度は「気」のコントロールが必要になってきます。
気のコントロールが「プラーナーヤーマ」、4番目の段階です。
気(プラーナ)はエネルギーのことです。

 

動いているもの全て、そのうしろにはエネルギーがあります。
流れている川を思い浮かべてください。水が流れている、ということは見えますが、その水を動かしているエネルギーは見えませんよね?
それと同じで、目には見えませんが、我々の身体もプラーナ(エネルギー)で動いています。
身体を動かすことはもちろん、心や感情のような目に見えないものの動きにもプラーナが必要なのです。

 

瞑想をしたときに次々といろいろな感情や記憶が浮かんでくる……それらの感情が浮かんでくることを止める、というのは無理なことです。
でも、それらの感情を動かしているプラーナをコントロールすることが、外の情報や刺激を受け取る「感」をコントロールすることにつながります。

 
 

さあ、周りを気にしすぎるのはやめて、ロウソクの灯りをイメージして、意識を内側へ向けてみましょう。
どこにいても、環境や外からの刺激に気持ちが動かされることがなくなる状態、それが「プラティアーハーラ」です。

 
 

yogi vini